パテラから愛犬の未来を守るスタートガイド。毎日のひと工夫で生涯歩ける足腰へ。

犬のパテラは膝のお皿が正しい溝から外れる状態のことです。小型犬に多い傾向がありますが、膝まわりに負担がかかればどの犬でも起こります。初期は足を軽く浮かせる程度で、痛みを強く示さないことがあります。進むと歩き方がぎこちなくなり、重度では手術が選択肢になります。若い時期からの定期検診と体重管理、滑りにくい住環境、やさしい筋力トレーニングを続けることで、進行を遅らせやすくなります。愛犬が自分の足で長く歩けるように、きょうからできるケアを始めましょう。

愛犬を守る5つのステップ

パテラの仕組みを知り、気づきを早める

パテラは膝のお皿が外れる状態で、重症度は4段階に分かれます。軽度でも軟骨や周辺の組織に負担がかかるため、状態を理解しておくことが早めの受診につながります。片足を一瞬上げる動きや、ぴょんと跳ねるような歩き方が続くなら注意が必要です。触れた時に嫌がる反応がある時は、できるだけ早く獣医師に相談してください。

よくある質問パテラの基礎知識

Q1. 膝蓋骨脱臼はどんな犬がなりやすいですか

トイプードルやチワワ、ポメラニアンなど体が軽い犬で多くみられます。ただし体格や骨の形、筋力の弱さ、成長の過程でかかる負担などが重なると、どの犬にも起こりえます。仕組みや治療の全体像は犬のパテラって、そもそも何？治療法や予防方法は？でまとめています。

Q2. どんなサインが出たら病院へ行くべきですか

片足を上げたまま歩く様子がくり返し見られる時や、歩行中に時々ぴょんと跳ねる動きが続く時、膝に触れた時に痛がる反応がある時は受診の目安になります。重症度ごとのチェックポイントはパテラ脱臼の4グレード判断基準とリスクを知るで確認できます。

定期検診と住環境の見直しで膝の負担を軽くする

健診は半年から1年の間隔で受けると、小さな変化に気づきやすくなります。体重は3か月などの短い間隔で量り、増えはじめを早めに調整することが大切です。床は滑りにくいマットで覆い、段差にはステップやスロープを用意します。ソファやベッドでの高いジャンプをくり返さないよう、昇り降りの動線も整えましょう。爪を適切な長さに保ち、足裏の毛を整えると、踏ん張りが効いて転倒の予防につながります。

バランスボールで体幹をやさしく鍛える

体幹や太ももの筋肉が安定すると、膝の着地がぶれにくくなります。室内で行えるバランスボール運動は、天候に左右されず続けやすい点が利点です。床は滑りにくい素材を選び、はじめは小さな揺れから始めます。無理をせず、短い時間を積み重ねる意識が安全です。

よくある質問バランスボール運動

Q1. 運動はどのくらいの頻度で行えばよいですか

初日は5分から始めて、慣れてきたら10分前後まで増やします。筋肉痛を避けるため、毎日が難しければ1日おきでも十分です。練習方法の詳細は犬のパテラにバランスボールを使った運動が効果的にまとめています。

Q2. 自宅で使いやすいトレーニンググッズはありますか

不安定な足場をつくって体幹を刺激できる＋wonバランスドギーは、室内で使いやすいアイテムです。サイズの合うものを選び、滑りにくい場所で短時間から始めましょう。詳しい使用感は＋wonバランスドギーでパテラ対策愛犬を足腰から守るをご覧ください。

Q3. DOG WooFバランスボールの効果的な使い方は何ですか

前脚または後脚を軽く乗せて、飼い主がボールをそっと揺らします。自然と姿勢を保とうとする働きが生まれ、体幹や太ももが動きやすくなります。数分ずつ回数を増やし、疲れが残らない範囲で続けてください。詳しくはパテラ対策にDOG WooFバランスボールで膝を安定させようをご覧ください。

関節を守る食事と体重のコントロール

体重が増えると膝にかかる力が大きくなります。毎日の給餌量を見直し、ボディコンディションを定期的にチェックしましょう。動物病院では、体脂肪や筋肉の状態を評価して、その子に合う栄養バランスを提案してくれます。関節サポートフードや、緑イ貝などに含まれる成分を利用したサプリメントを取り入れる方法もあります。治療を置き換えるものではありませんが、管理の一助になる場合があります。