食材の桃

水溶性食物繊維のペクチンが
腸内環境を整える

栄養素

ビタミンAの前駆体をたっぷり含む

視界と体の守りを支えるベータカロテン

桃にはベータカロテンがしっかり含まれています。体内でビタミンAに変わり、目の働きを助け、粘膜や皮膚の調子を整えます。乾燥しやすい季節やシニア期の犬でも、食事に少量そえるだけで、見え方や皮膚の健やかさを支える一助になるでしょう。

代謝と修復の土台を整えます

ビタミンAは細胞の生まれ変わりを助ける栄養素です。運動後の回復や季節の変わり目のコンディション維持にも役立つと言えます。日常のケアに無理なく取り入れやすい果物として活用できます。

ビタミンCとEで酸化ストレスに備える

抵抗力の下支えと、落ち着いた毎日へ

桃にはビタミンCが含まれ、細胞をさびつかせる要因から守る働きがあります。環境の変化に敏感な犬の負担をやわらげる助けにもなります。あわせてビタミンEもとれる点が桃の魅力で、油に溶ける性質を生かして皮膚や被毛のうるおいを保ちやすくなります。

食物繊維とカリウムで内側から整える

ペクチンが腸内のリズムを助けます

桃の食物繊維は水に溶けるタイプが多く、便のかたさを整えながら腸内環境のバランスを保つのに役立ちます。やわらかな果肉は消化器への負担が少なく、少量から始めれば敏感なお腹の犬にも取り入れやすい食材です。

カリウムでめぐりをサポートします

カリウムは体内の水分とミネラルのバランスを調整します。運動量が多い犬や暑い季節の水分ケアに、果物由来のやさしい補助として使いやすいでしょう。

桃の栄養素と愛犬に必要な1日の栄養素との比較

与える桃の量と体重を入力すると、桃に含まれる主要栄養素と、犬の1日に必要な栄養素の目安を比べられます。基準はAAFCOとNRCのガイドラインを参照しています。桃の目安量は、小型犬なら1日10〜20g、中型犬なら20〜40g、大型犬なら40〜60gです。いつもの食事のバランスを崩さないよう、まずは少量から試し、体調に合わせて調整してください。

桃の与える量の考え方

おやつは全体の10%以内を目安にします

果物はあくまでトッピングやごほうびの位置づけにとどめます。糖分とカロリーのとり過ぎを避けるため、主食のドッグフードとの配分を意識して、合計カロリーの10%を超えないようにしましょう。

生食アレンジの注意点を踏まえます

家庭の手作りごはんだけで、必要な栄養素を過不足なく満たすのは難しいとされています。カルシウムや微量ミネラルの不足が起こりやすいため、基本は総合栄養食を中心にして、桃は安全な範囲の量で添える使い方がおすすめです。

(栄養素の比較表はパソコンで見ることができます)

上記の表はAAFCO Annual Meetingを元に作成(出典AAFCO Annual Meeting August 4th 2015, 10am-12pm; Denver, CO)。

食べていただきたい犬

視力や免疫のケアを意識したい犬

シニア期や目に不安がある犬にやさしく取り入れます

ベータカロテンがビタミンAに変わり、目の健康維持を助けます。季節の変わり目で体調を崩しやすい犬でも、少量の桃なら楽しく食べながら抗酸化ケアを続けやすいでしょう。

消化と皮膚の調子を整えたい犬

やわらかい果肉とペクチンでお腹に配慮します

水に溶ける食物繊維が便の状態を整える手助けをします。皮膚や被毛のコンディションが気になる場合も、ビタミンCとEを同時にとれる点が心強いところです。

暑さや運動で水分が気になる犬

みずみずしさで、むりのない水分補給を促します

散歩や運動の後に、小さく刻んだ果肉を数口。香りがよく食べやすいので、普段は水をあまり飲まない犬でも口に運びやすく、カリウムの補助も期待できます。

注意点

種と硬い部分は必ず外します

アミグダリンによる中毒と、誤飲の危険を避けます

桃の種にはアミグダリンという成分が含まれ、体内でシアン化水素に変わる可能性があります。種やその周りの硬い部分は必ず取り除き、丸飲みにつながるサイズで与えないよう注意してください。果肉は犬の口の大きさに合わせて小さく刻むと安心です。

量と頻度をコントロールします

糖分のとり過ぎは肥満や血糖値の乱れにつながります

桃は甘みが強い果物です。小型犬は1日10〜20g、中型犬は20〜40g、大型犬は40〜60gを上限の目安にし、与えた日は他のおやつを減らすなど全体のバランスをとりましょう。初めて与えるときは少量から始め、24時間の体調変化を観察してください。持病がある犬や療法食を食べている犬は、与える前に獣医師へ相談してください。

品質と保存状態を確かめます

傷みやカビのある果肉は与えません

異臭や変色がある場合は廃棄します。冷蔵保存した果肉は水気が出やすいので、与える直前に余分な汁気を軽く拭うと下痢のリスクを減らせます。旬の時期でも連日の大量摂取は避け、あくまでおやつの一部として適量を心がけてください。

参考文献

Merck Veterinary Manual Cyanide Poisoning in Animals。 種子由来のシアン化物に関する獣医学的な概説です。https://www.msdvetmanual.com/toxicology/cyanide-poisoning/cyanide-poisoning-in-animals

ASPCA Toxic and Non-Toxic Plant List Dogs。 バラ科果樹を含む植物の毒性一覧で、犬への注意点が整理されています。https://www.aspca.org/pet-care/animal-poison-control/dogs-plant-list

日本ペット栄養学会誌 維持期におけるイヌ用手作り食レシピの栄養素含量調査。 手作り食における栄養不足の傾向を示した研究報告です。https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan/20/2/20_99/_pdf/-char/ja/

AKC Can Dogs Eat Peaches。 桃の与え方と注意点をまとめた解説です。https://www.akc.org/expert-advice/nutrition/can-dogs-eat-peaches/

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