食材の海苔

タンパク質豊富、輝く被毛への一歩

海苔

アメリカンケネルクラブの獣医師ジェリー・クライン博士は、塩やニンニクが加えられていない加工海藻であれば犬に与えても良いと説明しています。出典は、The American Kennel Clubです。

栄養素、毎日のごはんに少し足す発想です

甲状腺を支えるヨウ素です

エネルギーバランスを整える働きです

海苔にはヨウ素が多く含まれ、甲状腺ホルモンの材料として代謝のリズムを整えます。体が軽く動き、体温や元気の維持に役立ちます。特に活動量が落ちている時期のサポートとして、少量を長く続ける使い方が向いています。

与えすぎにはブレーキをかけます

ヨウ素は不足も過剰も避けたい栄養です。体格や体調に合わせて少量から始め、様子を見ながら増減します。甲状腺の治療中や既往がある場合は、かかりつけの獣医師に必ず相談します。

ビタミンB12を補う選択肢になります

赤血球づくりと神経のケアにつながります

ビタミンB12は赤血球の生成や神経の働きに関わる栄養で、植物性食品では少ない成分です。海苔にはB12が含まれるため、肉が少なめのごはんに少し足すと、全身に酸素を運ぶ力の底上げが期待できます。製品によって含有量に差があることは覚えておきます。

鉄分と食物繊維で内側から整えます

鉄分はスタミナの土台です

海苔は植物性の中では鉄分が比較的多い食材です。散歩でつかれやすい、立ち上がりがゆっくりといった小さな変化に気づいたら、日々の食事で無理なく補います。

食物繊維は腸のリズムを助けます

水に溶けるタイプの繊維が腸内環境を整え、便の形を安定させる助けになります。胃腸がデリケートな犬には、粉状にほぐしてほんの少量から慣らします。

カルシウムとマグネシウムのバランスです

骨や歯、筋肉の働きに役立ちます

海苔はカルシウムとマグネシウムを併せて含み、骨格の維持や筋肉の収縮を支えます。成長期やシニア期の体づくりを、日々のひと振りで後押しします。

AKCでは、海藻に含まれるタンパク質やミネラルに加え、オメガ3脂肪酸が認知機能や免疫の健康を助ける可能性にも触れています。詳細はAKCの解説をご確認ください。

海苔の栄養素と愛犬に必要な1日の栄養素との比較

愛犬に与えたい海苔の量(g)と愛犬の体重(kg)を入力する事で栄養素を比較できます。(AAFCOおよびNRCのガイドラインに基づく)。

海苔の与える量の目安(グラム)

  • 小型犬(5kg以下): 1日に約1〜2g
  • 中型犬(5〜20kg): 1日に約2〜3g
  • 大型犬(20kg以上): 1日に約3〜5g

ご注意ください

生の食材を使った犬の手作りごはんでは、すべての必須栄養素を十分に補うのはとても難しいです。犬の健康を維持するためには、肉、野菜、穀物、脂肪など様々な食材がバランスよく必要ですが、家庭でこれらを適切に組み合わせるのは簡単ではありません。栄養バランスが崩れると、栄養不足や健康問題を引き起こす可能性があります。そこで、ドッグフードに対して生の食材を追加する方法をおすすめします。特にカルシウムやリン、ビタミン、ミネラルの過不足は犬の健康に大きな影響を与えるため、必要に応じてサプリメントを使用することも検討してください。犬に手作りごはんを与える際は、必ず獣医師に相談し、栄養バランスを確認することをおすすめします。

また、実際に飼い主が作る手作り食の栄養バランスについての調査では、多くのレシピにおいてカルシウム、銅、亜鉛、ヨウ素、ビタミンA、ビタミンDなどが不足していることが明らかになっています。
AAFCO養分基準(2016)と比較した結果、これらの栄養素が欠けているケースが多く見られ、長期的な給餌による犬の健康への影響が懸念されます。

(出典: 日本ペット栄養学会誌

上記の表はAAFCO Annual Meetingを元に作成(出典:AAFCO Annual Meeting August 4th 2015, 10am-12pm; Denver, CO

食べていただきたい犬、シーンに合わせた使い方です

疲れやすさが気になる犬です

ヨウ素とビタミンB12で日々の活力を支えます

活動量が落ちたときに少量の海苔を加えると、代謝や赤血球づくりの面から力を貸してくれます。激しい変化を狙うより、ゆるやかな底上げを目指します。

運動前後のコンディションづくりです

鉄分やミネラルの補給は、散歩や遊びの持久力を支えます。フードに細かく揉んで混ぜると、むせにくく、喉にも優しい与え方になります。

胃腸の調子を整えたい犬です

食物繊維で腸内のリズムを整えます

少量の食物繊維が便通のリズムを助け、軟便やコロコロ便の改善に役立つことがあります。変化を観察しながら、量を一定に保つのがコツです。

骨や被毛のケアを続けたい犬です

カルシウムとマグネシウムで土台を強くします

成長期やシニア期の体づくりを、毎日のひと足しで支えます。皮膚と被毛のコンディションも、栄養の積み重ねでゆっくり整っていきます。

注意点、安心して続けるためのルールです

無添加の焼き海苔を選びます

塩分や油が加えられた製品は避けます

味付け海苔や海苔チップスは塩や油、砂糖、香辛料が含まれ、犬には向きません。原材料が海苔のみの製品を選びます。

与える形と量に工夫をします

細かくして、少量から慣らします

大きなままだと喉に張りつくことがあります。指で揉んで粉状にし、ひとつまみから始めます。乾燥した海藻は水分で膨らむため、与えすぎは避けます。

体質や持病に配慮します

甲状腺の治療中は必ず獣医師に相談します

ヨウ素が多い食材は、甲状腺の薬の効き方に影響することがあります。心臓や腎臓の持病がある場合も、主治医の判断を優先します。

種類の選び方にも気をつけます

海辺の打ち上げ海藻や、ひじきは避けます

打ち上げ海藻は乾燥していて胃で急に膨らむ心配があります。無機ヒ素が多いとされる報告のあるひじきは選ばないのが無難です。家庭では焼き海苔を少量だけ使う方が安全です。

参考文献

American Kennel Club. 犬は海藻を食べて良いかに関する獣医師の解説。海藻の栄養と注意点を平易にまとめています。https://www.akc.org/expert-advice/nutrition/can-dogs-eat-seaweed/

文部科学省 日本食品標準成分表. 乾のりのヨウ素を含む成分値が掲載されています。製品により含有量が大きく変わる点の理解に役立ちます。https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=10_06094_6

日本ペット栄養学会誌. 手作り食レシピの栄養素不足に関する調査論文で、ミネラルやビタミン不足のリスクを指摘しています。https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan/20/2/20_99/_article

厚生労働省. 甲状腺機能とヨウ素摂取に関する啓発資料で、海藻類の摂り方への注意喚起が記載されています。https://www.mhlw.go.jp/consultation/ishitsuu/thyroid_dysfunction.html

AAFCO Annual Meeting Pet Food Report. ペットフードの栄養基準に関する会合資料で、目安値の参照に使用しています。https://www.aafco.org/wp-content/uploads/2023/01/Pet_Food_Report_2015_Annual-1.pdf

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