

白雪のように純粋
ボロニーズ
ボロニーズとは、どんな犬種か
小さな体、やさしい雰囲気
体格と被毛のポイント
ボロニーズは体高がおよそ25〜30センチ、体重は3〜5キロの小型犬です。細身に見えても骨はしっかりしており、動くとバランスの良さが際立ちます。全身は綿のようにやわらかい巻き毛に覆われ、毛色は白が基本です。耳は垂れ、瞳は黒く大きく、丸みを帯びた頭部と相まって穏やかな表情をつくります。
被毛はシングルコートで、密なカールが特徴です。抜け毛は比較的少ないと言われますが、毛が絡まりやすく毛玉になりやすいため、日常のブラッシングが欠かせません。小型犬としては寒さに強い方ではないので、冬場は室温管理や外出時の防寒を意識すると安心です。
暮らしに馴染む小さな相棒
家庭での過ごしやすさ
室内飼育に向き、狭めの住環境でも工夫次第で快適に暮らせます。段差や滑りやすい床は関節の負担になるため、マットを敷くなどの配慮が役立ちます。家族と過ごす時間が好きで、抱っこや膝の上でくつろぐ様子がよく見られます。
起源、イタリアで育まれた系譜
歴史の背景と広がり
宮廷文化に愛された白い小犬
ボロニーズはイタリアのボローニャ周辺で育まれた小型の愛玩犬で、ビション系統の仲間と近縁です。ルネサンス期には上流階級のサロンで可愛がられ、白く上品な毛並みを持つ個体が選ばれて固定化されたと考えられています。その後、フランスやスペインなどヨーロッパ各地にも広がりました。世界大戦期に数を減らしたものの、愛好家の尽力で血統が守られ、現在は家庭犬として落ち着いた人気を保っています。
性格、甘えん坊と落ち着きの同居
行動の傾向を知る
人が好きで、寂しさが苦手
飼い主への愛着が強く、そばにいると安心して穏やかに過ごします。初対面にも比較的フレンドリーですが、小さな体ゆえに大きな音や急な動きには驚きやすい面があります。長時間の留守番が続くとストレスから吠えやすくなることがあるため、声かけや遊びをこまめに取り入れて心を満たしてあげると良いでしょう。
賢さとマイペースのバランス
表情や声から気持ちを読み取るのが上手で、褒められる体験を積むほど意欲が上がります。集中が切れやすいときはトレーニングを短く区切り、遊びやおやつを織り交ぜると素直に学びます。たまに気乗りしない様子が出ても、無理に押さずに気分を切り替えるとうまくいきます。
飼うときの注意点、環境としつけのコツ
運動、住環境、社会化
短い散歩と、頭を使う遊び
激しい運動は必要ありませんが、散歩が無い日が続くと退屈してストレスになります。1日2回、各15〜20分程度の散歩に、室内のボール遊びや知育トイを加えると満足度が上がります。段差の多い環境や滑る床は避け、転倒や関節への負担を減らします。
お留守番の練習と社会化
分離不安を防ぐには、子犬のうちから短時間のお留守番に慣らすのが有効です。帰宅時は過度に騒がず、落ち着いた態度で接すると「不在は特別な出来事ではない」と学びます。他の犬や人に少しずつ慣らせば、驚きやすい性格でも落ち着きを保てるようになります。
健康を守る日常の配慮
体重管理と関節のケア
小柄な体にとって体重の増えすぎは関節の負担につながります。フード量を量って与え、運動が少ない日はおやつを控えるなどで調整します。ソファやベッドにはスロープを用意し、不要なジャンプを減らすと膝や腰を守れます。成長期は骨格に無理がかからないよう、運動は短めに区切るのが安心です。
かかりやすい病気、早めの気づきと対策
代表的なリスクを理解する
膝蓋骨脱臼、腰への負担
膝蓋骨脱臼は小型犬で起こりやすい膝のトラブルで、膝のお皿がずれて痛みや歩き方の異常を招きます。肥満や段差の昇降、繰り返すジャンプが悪化要因になりやすいので、体重管理と住環境の見直しが予防に役立ちます。違和感を覚えたら早めに動物病院で相談すると重症化を防ぎやすくなります。
皮膚、耳、歯のケア
巻き毛は湿気を抱えやすく、毛玉や皮膚炎の火種になります。週数回のブラッシングと月1回程度のシャンプーで清潔を保ちます。垂れ耳は蒸れやすいため、においや赤みがないか定期的にチェックします。小さな歯は汚れが溜まりやすく、歯周病が進むと全身の健康にも影響します。毎日の歯みがきやデンタルケア製品の活用、気になる場合は獣医師によるケアを検討します。
良いところと悪いところ、暮らしで感じる実像
魅力が光る場面
人懐こさ、穏やかな佇まい
家族に寄り添い、抱っこや撫でられる時間に幸福感を示します。室内生活に馴染みやすく、静かな暮らしとも相性が良いです。抜け毛は比較的少なく、掃除の負担は軽めに感じることが多いでしょう。
気をつけたいポイント
ケアの手間、寂しさへの弱さ
毛玉を防ぐには定期的なブラッシングとシャンプーが必要です。白い被毛は汚れが目立つため、散歩帰りの拭き取りなど小まめな手入れも求められます。長時間の留守番が続く家庭では不安行動が出やすく、在宅時間を確保できる環境が望ましいと言えます。
トリミングについて、ふわっと感を保つ手順
日常ケアの基本
ブラッシングとシャンプーのコツ
週2〜3回、数分ずつでも毛先から根元へやさしくとかし、絡まりをほぐします。シャンプーは月1回程度を目安に、泡を行き渡らせて丁寧に洗い、すすぎ残しを避けます。耳の裏や脚の付け根、尻尾まわりは汚れが残りやすいので念入りに確認します。乾かすときはタオルで水分を取ってから弱めのドライヤーで根元まで乾かし、最後にコームで整えるとふわっと仕上がります。
サロンで整えるメリット
毛量の多い箇所を軽くすいてもらうと通気性が上がり、毛玉の予防に役立ちます。足裏や肛門まわり、耳の周囲など自宅で難しい部位はトリマーに任せると安全です。サロンでは皮膚や耳の状態も見てもらえるため、トラブルの早期発見にもつながります。
スムーズに慣らす工夫
短時間から始め、褒めて終える
子犬期から短い時間で慣らし、嫌がる前に切り上げて褒めると良い記憶になります。ドライヤー音などは徐々に段階を踏んで慣らすと、成犬になっても落ち着いてケアを受けやすくなります。大きな毛玉や汚れがあるときは無理をせず、数回に分けるかサロンを活用します。
ブリーダー紹介
参考文献、信頼できる情報源
犬種情報、基準の確認
公式基準と国内情報
JAPAN KENNEL CLUB ボロニーズ https://www.jkc.or.jp/archives/world_dogs/1926国内の犬種解説として基本情報を確認できます。更新日や表記が最新であることを都度確認してください。
Fédération Cynologique Internationale Breed Standard No.196 Bolognese https://www.fci.be/Nomenclature/Standards/196g09-en.pdf国際基準の原典で、体高や被毛の定義を参照できます。
健康、予防とケア
膝関節と口腔ケアの基礎
American College of Veterinary Surgeons Patellar Luxations https://www.acvs.org/small-animal/patellar-luxations膝蓋骨脱臼の原因や治療の概要を平易に学べます。
Frontiers in Veterinary Science Periodontal disease in dogs https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fvets.2022.929752/full犬の歯周病に関する最新レビューで、予防や管理の考え方を整理できます。
The Kennel Club Health screening guidance https://www.thekennelclub.org.uk/dog-breeding/first-time-breeders/health-screening-a-step-by-step-guide/繁殖に関わる健康チェックの考え方をまとめた解説です。DNA検査や股関節評価などの概要を把握できます。
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