食材の栗

免疫力と消化をサポート

栗の栄養と働き、やさしく解説します

ビタミンB群で、毎日の元気を支えます

疲れにくい体づくりに役立ちます

栗にはビタミンB6や葉酸を中心としたビタミンB群が含まれています。これらは食べ物をエネルギーに変える流れを助け、散歩や遊びのあとも回復しやすいコンディションを保ちます。緊張しやすい性格の犬でも、神経のはたらきが整うことで落ち着きやすくなると言えます。

学びの時間にも、やさしい後押しになります

ビタミンB群は体だけでなく頭のはたらきにも関わります。合図を覚える練習や簡単なトリックの習得を続けるとき、日々の食事に少しだけ栗を添える使い方は無理がありません。

食物繊維で、お腹の調子をととのえます

便通をなめらかにし、腸内環境を支えます

栗は食物繊維が多めです。腸の動きを穏やかに助け、やわらかすぎる便や出にくさの軽減につながります。はじめはごく少量からにして、便の状態や元気さを観察してください。

糖の吸収をゆっくりにして、食後の負担を軽くします

食物繊維には、食後の血糖の上がり方をなだらかにするはたらきがあります。体重管理中のごほうびとしても取り入れやすいと言えます。

カリウムとビタミンCで、体のバランスを守ります

カリウムが、余分なナトリウムの排出を助けます

カリウムは体内の水分や電解質のバランスをととのえます。心臓や腎臓に配慮が必要な場合は、自己判断を避け、必ず獣医師に量や与え方の相談をしてください。

ナッツではめずらしいビタミンCを含みます

栗はナッツ類の中では比較的ビタミンCを含む食材です。抗酸化のはたらきで、皮膚や被毛のコンディション維持を穏やかに支えます。

栗の栄養素と愛犬に必要な1日の栄養素との比較です

下の計算フォームに、与えたい栗の量と体重を入れると、主要な栄養素の目安を確認できます。主食は総合栄養食のドッグフードにして、栗はおやつとして少量を添える考え方が安心です。

栗の与える量の目安を、やさしく示します

小型犬は1日5〜10g程度、中型犬は1日10〜20g程度、大型犬は1日20〜30g程度を上限の目安にします。ふだんの食事量の中で調整し、はじめは少しだけ試して様子を見てください。

ご注意ください

生の食材を組み合わせた手作りでは、カルシウムやビタミンA、ビタミンD、亜鉛などが不足しやすいことが国内の調査で示されています。栗は便利なおやつですが、栄養の土台は総合栄養食で作り、必要に応じて獣医師と相談のうえサプリメントを検討してください。

(栄養素の比較表はパソコンで見ることができます)

上の比較表は各種ガイドラインや公的データを参考に作成しています。詳細は下部の参考文献をご覧ください。

こんな犬に向いています、少量を上手に使います

エネルギーが不足しがちなときに、やさしく補います

ビタミンB群が、代謝の流れを後押しします

疲れやすさが気になる場合でも、適量の栗とふだんの食事をあわせることで、日中の元気を保ちやすくなります。自然な甘みで食欲を引き出しやすい点も魅力です。

砂糖が多いおやつを控えたいときにも使えます

素朴な甘みで満足感を得やすく、与え過ぎなければ体重管理のじゃまをしにくいと言えます。

胃腸がデリケートなときの、ごほうびとしても適しています

加熱してやわらかくすると、消化の負担を減らせます

蒸すか茹でるだけで十分です。皮と渋皮は取り除き、指でつぶせる程度のやわらかさにして小さく刻むと、のどに詰まりにくくなります。

心臓のケアや体重管理にも配慮しながら取り入れます

カリウムのはたらきを意識しつつ、個別の事情は獣医師に相談します

持病や投薬中の場合は、量や頻度が変わることがあります。定期検診で相談しながら進めると安心です。

脂質が控えめで、他のナッツより取り入れやすいです

栗は脂質が少なめです。ただし、量が増えると炭水化物によるカロリーが重なるため、全体の食事量の中で細かく調整します。

与えるときの注意点です、安全第一で考えます

適量を守り、与え過ぎを避けます

1日のごほうびは、全体の10%以内を目安にします

栗は炭水化物中心の食材です。肥満や糖尿病が心配な場合は特に控えめにし、体重や便の状態を見ながら少量で続けます。

少しずつ慣らして、体調の変化を確かめます

急に量を増やすと下痢や吐き気の原因になります。初めてのときはごく少量にして、数時間から翌日の様子を確認します。

必ず加熱し、皮と渋皮を取り除きます

生のままは消化しにくく、のど詰まりの原因になります

蒸すか茹でたあと、固い皮と渋皮は完全に取り除きます。砂糖で煮た甘露煮やシロップ漬け、塩をふった製品は避けます。甘味料のキシリトールが入った菓子は絶対に与えません。

種類と加工に注意し、まぎらわしさを避けます

トチノキの実であるセイヨウトチノキは有毒で、食用の栗とは別物です

公園で拾える見た目の似た実の中には、犬に有害なものがあります。拾った木の実は与えず、食用として売られている栗だけを調理して使います。塩や砂糖で味付けされた市販品も避けます。

参考文献、信頼できる一次情報です

American Kennel Club「Can Dogs Eat Chestnuts?」

https://www.akc.org/expert-advice/nutrition/can-dogs-eat-chestnuts/

USDA FoodData Central「Chestnuts, european, roasted」

https://fdc.nal.usda.gov/fdc-app.html#/food-details/169910/nutrients

Pet Poison Helpline「Horse Chestnut and Ohio Buckeye Poisoning」

https://www.petpoisonhelpline.com/pet-safety-tips/horse-chestnut-poisoning/

日本ペット栄養学会誌「維持期におけるイヌ用手作り食レシピの栄養素含量調査」

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan/20/2/20_99/_pdf/-char/ja/

AAFCO Annual Meeting「Pet Food Committee Report 2015」

https://www.aafco.org/wp-content/uploads/2023/01/Pet_Food_Report_2015_Annual-1.pdf