
ビタミンと食物繊維で、体内から元気に
枝豆
栄養素
高品質なタンパク質で、毎日の動きを支えます
枝豆は未熟な大豆で、植物由来のタンパク質がしっかり含まれています。走る、遊ぶ、階段をのぼるなどの動作は筋肉の材料が欠かせません。主食のドッグフードに添える形で少量を足すと、日々のコンディションづくりに役立ちます。大豆たんぱくには必須アミノ酸がバランスよく含まれており、筋肉の修復を助ける働きが期待できます。
オメガ3脂肪酸が、皮膚と被毛のケアに寄り添います
枝豆には、体内で作れない脂肪酸であるオメガ3系脂肪酸(アルファリノレン酸)が含まれます。これは皮膚のうるおいを保ち、被毛のつやを守る力に関わる成分です。量は多すぎず控えめですが、日々のちょい足しとしては十分に意味があります。脂っこいおやつに置き換えるより、胃腸への負担が少ない点も安心材料です。
食物繊維が、腸内環境を穏やかに整えます
枝豆の食物繊維は、便の水分バランスを保つのを助けます。便が固くなりがちな子にも、やわらかくなりやすい子にも、少量ずつの導入で調子が整いやすくなります。血糖の上がり方をゆるやかにする作用も知られており、間食の満足感を高めつつ、摂り過ぎを抑える工夫にもつながります。
骨と筋肉にうれしい、ビタミンとミネラルの組み合わせ
枝豆には、骨の健康に関わるビタミンK、エネルギーの代謝や筋肉の働きを支えるマグネシウムなどが含まれています。毎日たくさん必要というわけではありませんが、主食に少し添えるだけで、体づくりを後押ししてくれる追い風になります。
枝豆の栄養素と、愛犬に必要な1日の栄養素との比較
愛犬に与えたい枝豆の量と体重を入力すると、必要量とのバランスを確認できます。目安は総合栄養食のドッグフードを主食にし、そのうえで枝豆はトッピングやおやつとして活用する考え方です。基準はAAFCOやNRCなど、ペットフードの栄養基準の考え方に基づきます。専門用語が気になる方は、記事末の参考文献もあわせてご覧ください。
枝豆の与える量の目安を、やさしく把握します
小型犬は1日に約10から20グラムで、おおよそ10から20粒ほどです。中型犬は約20から40グラムで、粒数にすると20から40粒ほどです。大型犬は約40から60グラムで、40から60粒ほどが手がかりになります。いずれも一度にまとめてではなく、普段の食事に少し添える、またはおやつとして小分けにする方が、胃腸への負担が少なくて済みます。
手作り派の方への大切なメッセージ
生の食材だけで主食を作ると、カルシウムや微量ミネラル、脂溶性ビタミンなどが不足しやすいことが知られています。枝豆は優秀な食材ですが、必要な栄養をすべて満たすわけではありません。総合栄養食を主軸に、枝豆は「足りないところを少し補う」立ち位置で考えると安心です。持病がある場合や子犬の時期は、与える前に獣医師に相談してください。
(栄養素の比較表はパソコンで見ることができます)
食べていただきたい犬
たくさん遊ぶ日が多い、活動的な犬に向いています
筋肉の材料になるタンパク質を、主食のドッグフードと合わせて少し増やしたい時、枝豆は使いやすい選択肢です。脂肪分が多すぎず、運動後のおやつにも取り入れやすい食材です。匂いが強すぎないため、初めての子でも受け入れやすい傾向があります。
皮膚や被毛のケアを続けたい犬にも、やさしい後押しになります
乾燥が気になる季節には、皮膚のうるおいを守る栄養が少しでもあると心強いものです。枝豆に含まれるオメガ3系脂肪酸は、日々のケアの土台をつくる脇役として働きます。急に多く与えるのではなく、体調や便の様子を見ながら、ゆっくり増やすのがコツです。
胃腸の調子を整えたい、便通に波がある犬にも合います
食物繊維が腸内の動きを整え、毎日のリズムを安定させる助けになります。やわらかすぎる便や、逆に固くなりがちな時期でも、少量ずつの追加で様子を見やすくなります。新しい食材の導入は、まずはひと粒から始め、翌日の便の状態を確認して調整しましょう。
体重管理を頑張りたい犬には、満足感の演出に役立ちます
噛む時間がほどよく長く、少ない量でも食べた手ごたえを得やすいのが枝豆の良いところです。高カロリーのおやつを減らし、枝豆を数粒に置き換えるだけでも、1日の合計カロリーを自然に抑えやすくなります。
注意点
味つけは不要です。塩は使わず、シンプルに調理します
犬に与える枝豆は、塩ゆでではなく、無塩で茹でるか蒸すだけにします。塩分は心臓や腎臓に負担をかけるおそれがあるため、家庭でも外でも、味つけの有無を必ず確認してください。
皮は外し、細かく刻みます。喉詰まりと消化の負担を防ぎます
さやは与えず、中の豆だけを取り出し、さらに小さく刻んで与えると安心です。丸のみを防げるうえ、胃腸での消化もスムーズになります。冷凍品は解凍してから、常温に近い温度で与えると負担が少なくなります。
大豆アレルギーや体質に配慮します。初回はごく少量から始めます
枝豆は大豆の仲間です。体質によっては下痢や嘔吐、かゆみなどが出ることがあります。初めての時はひと粒から始め、異変があれば中止して獣医師に相談してください。持病の療法食を食べている場合は、与えてよいか主治医に確認すると確実です。
生のままは避けます。軽く加熱して、吸収しやすい形に整えます
生の豆には消化を妨げる成分が残っていることがあります。火を通すことで安心度が上がり、香りもやわらかくなって食べやすくなります。油は使わず、茹でるか蒸すシンプルな調理が適しています。
参考文献
WSAVA Global Nutrition Committee Guidelines。
AAFCO Livestock And Pet Owners。
United States Department of Agriculture MyPlate Beans, Peas And Lentils。
日本ペット栄養学会誌。手作り食の設計が難しく、栄養の過不足が生じやすい点を解説した論考です。主食は総合栄養食を軸にする重要性が示されています。