
ヨウ素たっぷりで甲状腺をサポート
昆布
栄養素
ヨウ素が豊富です
甲状腺機能のサポート
昆布はヨウ素を多く含み、犬の甲状腺の働きを支えます。甲状腺は代謝の司令塔で、体温やエネルギーづかいを整えます。適切な量なら体調管理に役立ち、日々の元気につながります。ただし、過剰はかえって負担になりますので、少量を上限として使います。
新陳代謝のリズムを整えます
必要量のヨウ素が入ると代謝のリズムが安定し、体重管理もしやすくなります。昆布だけに頼らず、主食のドッグフードの設計値も踏まえて全体のバランスを意識します。
食物繊維が腸を助けます
消化器のはたらきを後押しします
昆布には水溶性と不溶性の食物繊維が含まれます。水溶性は便をやわらかくし、不溶性は腸の動きを促します。結果として便通のリズムが整い、腸内環境の安定に寄与します。
お腹の調子を崩しにくくします
繊維が腸内の善玉菌を応援し、消化吸収のムダを減らします。与える量はごく少量から始めて、便の状態を見ながら微調整します。
カルシウムやマグネシウムも含みます
骨と歯の健康を支えます
カルシウムは骨や歯の材料で、成長期やシニア期の健康維持に欠かせません。昆布は補助的な供給源として役立ちますが、主なカルシウム源は総合栄養食のドッグフードに委ねるのが安心です。
筋肉と神経のスムーズな動きを保ちます
マグネシウムは筋肉の収縮や神経の伝達を助けます。日常の動きやすさ、落ち着きやすさに関わるため、食事全体の中で不足が出ないよう意識します。
アルギン酸という水溶性繊維が含まれます
余分なものをため込みにくくします
アルギン酸は海藻由来の食物繊維で、一部のミネラルと結びつき便と一緒に出やすくする性質が知られています。いわゆるデトックス効果と語られることがありますが、犬でのエビデンスは限定的です。体に合うかを見極めながら、少量を補助的に使います。
昆布の栄養素と愛犬に必要な1日の栄養素との比較
与える昆布の量と体重を入力すると、必要な栄養素の基準と比べられます。基準はAAFCOやNRCといった栄養ガイドラインに基づく目安です。
昆布の与える量の目安は、体格に合わせて決めます
小型犬は1日に約1〜2gを上限の目安にします。中型犬は約2〜4gを目安にし、大型犬では約4〜6gの範囲で検討します。すべて乾物換算の少量で十分です。塩分のない乾燥昆布を使い、必ず細かく刻むか、やわらかく煮てから与えます。
ご注意ください
手作りごはんだけで全ての必須栄養素を満たすのは難しく、カルシウムやヨウ素などが不足または過剰になりやすいことが報告されています。基本は総合栄養食のドッグフードを主食にし、昆布はごく少量を添える方法が安全です。サプリメントの併用や持病がある場合は、必ず獣医師に相談してください。
(栄養素の比較表はパソコンで見ることができます)
食べていただきたい犬
代謝を整えたい犬に向きます
ヨウ素でエネルギーの巡りを助けます
体重管理や活力の維持を目指す犬では、主食の設計値を確認したうえで、昆布由来の少量のヨウ素を添えると代謝のリズムが乱れにくくなります。与える量は上限を守り、毎日の食事全体でのヨウ素量に配慮します。
お腹の調子を整えたい犬にも合います
食物繊維が便の質とリズムを支えます
敏感なお腹の犬には、やわらかく煮た昆布を少量から試します。便の硬さや回数を観察し、合わない様子があれば中止します。はじめは週に数回、ティースプーンひとさじ未満でも十分です。
シニア期や成長期の骨と歯を意識したいときに役立ちます
カルシウム源を補助します
カルシウムは主食からの確保が基本ですが、昆布にも微量のミネラルが含まれます。補助的に取り入れるときは、総量として過不足が出ないよう、フードのパッケージに記載された栄養値を必ず確認します。
注意点
適量厳守が大前提です
ヨウ素の過剰に注意します
昆布は少量でもヨウ素が多く、与えすぎると甲状腺の働きが乱れるおそれがあります。目安量の上限を超えないようにし、甲状腺の病気がある犬や治療中の犬には自己判断で与えません。
塩分は避けます
無塩の昆布を使います
塩昆布や味つけ昆布は塩分が多く、腎臓や心臓に負担をかけます。必ず無塩の乾燥昆布を選びます。加工品は原材料表示を確認します。
物理的な安全にも配慮します
細かく、やわらかくして与えます
そのままだと硬くて消化しにくく、喉に詰まる危険があります。細かく刻むか、やわらかく煮てから与えます。与える間はそばで様子を見守ります。
医薬品やサプリとの相互作用に気をつけます
持病や投薬中は獣医師に相談します
甲状腺の薬やヨウ素を含むサプリメントを使っている場合、想定外の重なりが起こることがあります。必ず主治医に相談してからにします。
参考文献
成人犬のヨウ素の推奨量は、代謝エネルギー1,000kcal当たり約0.30mgとされています。詳細は以下の指針にまとめられています。
FEDIAF Nutritional Guidelines for Complete and Complementary Pet Food for Cats and Dogs 2021.
家庭の手作りレシピでは、カルシウムやヨウ素などが不足しやすいことが報告されています。手作りを取り入れる際の注意点の参考になります。
維持期におけるイヌ用手作り食レシピの栄養素含量調査(日本ペット栄養学会誌)
海藻由来成分の活用例として、犬の口腔ケアに用いられる海藻粉末の研究があります。全身への効果は断言できませんが、用途ごとのエビデンスを確認する際の出発点になります。
Frontiers in Veterinary Science 2021, A Review of the Use of Ascophyllum nodosum in Canine Oral Health.
海藻のヨウ素含有量は高く、摂り過ぎると甲状腺機能に影響する可能性が指摘されています。犬ではなくヒトの研究ですが、海藻を扱う際の一般的なリスク認識として有用です。
Endocrine Journal 2025, Seaweed and thyroid.