体型と食事量を同じ物差しで見える化すると、ダイエットの失敗が減ります。
先に体型の見方を決めておくと、フード選びと量の調整が短い言葉で済むからです。
わんこのヘルシー食卓を検討するときも、いきなり良し悪しを決めるより、体型と食事量を同じ基準にそろえるほうが安全です。
体型のものさしは、触って確かめる順番を固定することです。
ここで言う体型のものさしは、見た目だけで判断せず、触り心地も含めて毎回同じ順番で確かめる考え方です。
世界的にはボディコンディションスコアという指標が使われます。これは痩せ気味から脂肪が多い状態までを段階で評価する方法で、目で見て、触って確かめます。
確認の順番はシンプルに固定します。肋骨が指先で分かるかどうかを確かめます。次に上から見て腰のくびれがあるかを見ます。最後に横から見てお腹の引き上がりがあるかを見ます。
理想に近い状態では、肋骨は触れば分かりますが、骨が浮き出て見え続けるほどではありません。腰は後ろ足の前あたりで自然に細くなり、お腹は横から見て少し持ち上がって見えます。
逆に脂肪が多いと、肋骨が触りにくくなり、腰のくびれが分かりにくくなります。お腹の引き上がりも見えにくくなり、全体がなだらかに丸く見えやすくなります。
体重だけでなく筋肉も見ます。
体重が減っても筋肉が先に落ちると、元気や関節への負担が心配になります。筋肉はスコアという言い方をされることもありますが、要するに背中や太ももの張りが保てているかを見ることです。
背中が平らに感じにくくなったり、後ろ足の力が落ちた印象が強いときは、減らし方を急がないほうがよい場合があります。迷うときは獣医師に方針を相談してください。
食事量はカロリーと計量でぶれを減らします。
食事量の調整は、体型のものさしとセットで考えると安定します。体型が少しでも良い方向に動いていれば、量の決め方は大きく外れていない可能性が高いからです。
多くのドッグフードには、100gあたりのカロリーが表示されています。カロリーは食べた量を比べる共通の単位になるので、迷いが減ります。
計量カップは便利ですが、粒の大きさや詰まり方で量がぶれやすいです。最初のうちはキッチンスケールでgを量って基準を作ると、同じ量を再現しやすくなります。
体重は週1回で十分ですが、条件はそろえます。
体重は毎日でなくても大丈夫です。週1回でも、同じ時間帯で、同じ条件で量ると変化の方向が見えます。
条件は揃えるほど判断が落ち着きます。食事の前後で差が出やすいので、できるだけ同じタイミングに寄せるとよいでしょう。
体重の数字は、体型のものさしと一緒に見ます。体重が動かなくても、肋骨が触れやすくなったり腰が戻ってきたりするなら、進み方としては悪くないことがあります。
量の動かし方は、小さく始めて、経過で直します。
食事量は、一度に大きく削るより、まず小さな調整から始めるほうが続きやすいです。急に減らしすぎると、空腹感が強くなったり、筋肉が落ちやすくなったりする可能性があります。
調整は、体重と体型の変化を見ながら行います。早すぎる減り方や、逆に全く変化がない状態が続くときは、量の再設定が必要になることがあります。
理想的なペースは急がないことです。減量を狙う場合でも、体重は1週間あたり1%から2%程度の範囲で少しずつ変わるほうが安全と言われます。体型のものさしで筋肉が落ちていないかも一緒に見てください。
原因は主食より間食にあることが多いです。
体重が増えた原因を主食だけで説明しようとすると、調整が苦しくなりがちです。実際には、間食の積み重ねが全体のカロリーを押し上げていることが少なくありません。
おやつ、トッピング、人の食べ物の一口は、少量でも毎日重なると効いてきます。家族が別々に与えると把握が難しくなるので、先にルールを決めると見通しが良くなります。
目安として、間食は1日の総カロリーの10%以内に収める考え方がよく用いられます。まずは間食を見える化し、それでも必要なら主食の調整に移ると、やることが整理されます。
具体例は、先に上限を数字で決めると楽になります。
たとえば1日の必要カロリーが300kcal程度の犬なら、間食は30kcal以内を目安に考えます。30kcalという上限が先に決まると、何をどれだけにするかが選びやすくなります。
食べ物以外のごほうびも使えます。撫でる、遊ぶ、短いトレーニングをするなど、犬が喜ぶ行動を増やすだけでも、間食に頼りすぎにくくなります。
わんこのヘルシー食卓は、量を減らしすぎない選択肢になり得ます。
体型が気になるのに量を減らすのがつらいときは、低カロリー設計のフードが役に立つことがあります。同じカロリーでも食べる量の感覚を保ちやすいからです。
ただし、フードを変えるだけで必ずうまくいくとは限りません。体型のものさしと、間食10%の扱いを先にそろえた上で、主食の選択として検討すると失敗が減ります。
切り替えは急がないほうが安心です。数日から10日ほどかけて少しずつ混ぜ、便の状態や食欲を見ながら進めるとトラブルが起きにくくなります。
よくある質問で迷いを短くします。
体重だけを見てダイエットを始めてもよいですか。
体重は大切ですが、体型も一緒に見たほうが安全です。筋肉が落ちているのに体重だけが減ると、元気や関節への負担が心配になります。
肋骨の触れ方と腰のくびれを毎回同じ順番で見て、数字と手触りの両方で判断してください。
体型が気になるのに食事量を減らすのがつらいです。
食事量を急に減らすより、まずは間食のカロリーを整理し、家族のルールをそろえるほうが続けやすいです。
その上で、低カロリー設計のフードを選ぶと、量を極端に減らしにくい方向で助けになることがあります。
シニア犬でも体重管理は必要ですか。
必要になることはありますが、落とし方は慎重が安全です。年齢とともに筋肉が落ちやすく、体重を減らしすぎると動きが弱くなることがあります。
体型のものさしに筋肉の様子も加え、散歩の量や食事の設計を獣医師と相談しながら決めると安心です。
受診を優先したい赤旗は、食事だけで片づけない変化です。
急な体重減少や急な体重増加は、食事の問題だけで説明しないほうがよいサインです。数週間で体重が大きく動いたときは、食事量の調整を急ぐ前に原因の確認をおすすめします。
元気が落ちた、食欲がはっきり落ちた、嘔吐や下痢が続く、水を飲む量や排尿が増えた、呼吸が苦しそう、咳が続くなどの変化が重なるときは、早めに動いたほうが安全です。
関節が痛そうで動きが減っている場合も、活動量が落ちることで体重が増えやすくなります。痛みを我慢させて運動を増やすのではなく、まずは状態の確認を優先してください。
今日から始めるなら、記録は少なく、再現性は高くします。
最初に体型のものさしを決め、肋骨、腰、お腹の順番で触って見ます。同じ順番を守るだけで、判断がぶれにくくなります。
次に主食のgを測って基準を作り、間食は10%以内の上限を決めます。全体像が見えると、減らし方が苦しくなりにくいです。
最後に週1回の体重と体型のメモを残します。数字が動かなくても、手触りが改善していれば進んでいることがあります。
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気になるところから読み直せます。
参考文献と確認に役立つ情報です。
Ribs palpable without excess fat covering.
WSAVA。DOGS Body Condition Score。体型評価の基準が確認できます。https://wsava.org/wp-content/uploads/2025/06/WSAVA_BCSCat_BCSDog_Nutrition_250612.pdf
The desired rate of weight loss in dogs is 1–2% per week.
AAHA。Weight Management Guidelines for Dogs and Cats。安全な減量ペースの目安が確認できます。https://www.aaha.org/wp-content/uploads/globalassets/02-guidelines/weight-management/2014-AAHA-Weight-Management-Guidelines-for-Dogs-and-Cats
Dogs can expect to safely lose 1-2% of their weight weekly.
Cornell University College of Veterinary Medicine。Obesity and weight loss in dogs。安全な進め方の考え方が確認できます。https://www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/riney-canine-health-center/canine-health-topics/obesity-and-weight-loss-dogs
Treats and additional food items should not exceed 10% of the daily caloric intake.
UC Davis Veterinary Medicine。Treat guidelines for dogs。間食10%の考え方と注意食材が確認できます。https://www.vetmed.ucdavis.edu/sites/g/files/dgvnsk491/files/inline-files/treats-guidelines-for-dogs-2020.pdf
Ideally, dogs should lose somewhere between 1% and 2% of their initial body weight per week.
VCA Animal Hospitals。Creating a Weight Reduction Plan for Dogs。減量計画の立て方と調整の考え方が確認できます。https://vcahospitals.com/know-your-pet/creating-a-weight-reduction-plan-for-dogs
Ribs easily felt with slight fat cover.
MSD Veterinary Manual。Parameters Used to Assess Body Condition Score。体型評価の見方が表で確認できます。https://www.msdvetmanual.com/multimedia/table/parameters-used-to-assess-body-condition-score
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