ボディコンディションスコアで「今の体型」を見抜き、無理なく整えます
BCSを手の感覚で確かめる、いちばん簡単なやり方です
肋骨にそっと触れて、薄い皮下脂肪を感じ取ります
指先で肋骨の列をなぞり、薄い皮の下にすぐ骨格を感じられるなら、脂肪は適量です。強く押し込まないと骨が探せない厚みは、蓄えすぎのサインです。理想の触感は、わずかな抵抗がありつつ骨がすぐ分かる状態で、犬も力を抜いて身を預けます。毎月、同じ力加減で確認すると、手が小さな変化を覚え、体型の乱れを見逃しにくくなります。
理想目安は4〜5のスコアです
9段階評価で中央に近い4または5は、動きを邪魔しない脂肪量で、内臓を守りつつ俊敏さを保てる状態です。腹筋が締まり、背骨と腰がしなやかに連動します。季節や年齢で脂肪は揺らぐため、月1回の計測で範囲を外れたら、急な制限ではなく段階的に食事と運動を調整すると、戻しやすくなります。
真上から見て、緩やかな腰のくびれを確認します
背中から腰にかけて胸部の幅がゆるやかに細くなり、腰の後ろで少し広がる曲線が描けると理想的です。丸みが強すぎると、腰まわりの脂肪が骨盤を覆い、歩幅が狭くなります。反対にくびれが鋭すぎる場合は、脂肪不足の可能性があります。毎月、同じ距離と角度で真上写真を撮ると、変化がひと目で分かり、家族の意識もそろえやすくなります。
計測とグラフ化で、感覚をデータに変えます
数値と見た目を重ねて、増減をすぐ把握します
前月比が見えると、調整が早くなります
BCSを表計算ソフトに入力し、折れ線グラフにすると、増減のタイミングが分かりやすくなります。体重と二重軸にすれば、脂肪の増加なのか、筋肉の減少なのかが浮かび上がります。スマートフォンのヘルスアプリで十分に運用でき、家族とも共有しやすいです。
健康診断の数値とリンクさせます
年1回の血液検査で内臓の状態を確認し、BCSの変動と肝酵素や血糖値の動きを合わせて見ると、原因の見立てが具体的になります。自宅で作ったグラフを診察時に見せると、食事や運動の提案が愛犬に合わせて細かくなります。
筋肉量を守る体重管理で、代謝を底上げします
胸囲と腹囲を測り、筋肉の落ち方を早期に見つけます
やわらかいメジャーで、ミリ単位を追います
立位で、胸のいちばん広い位置と、腹部のいちばん細い位置を測ります。指を1本差し込み、毎回同じ圧に保つのがコツです。筋肉が落ちると胸囲が先に縮み、腹囲は変わらないまま体重が減ることがあります。週ごとの推移を見ると、短期の水分変動と、長期の筋肉変動を区別できます。
数値が横ばいで体重だけ減るときは注意です
胸囲と腹囲が変わらず、体重だけが減る場合は、筋肉量の低下が疑われます。筋肉が減ると基礎代謝が下がり、余分なエネルギーが脂肪に回りやすくなります。高タンパク質の主食に切り替え、1回20分ほどのゆったり散歩に、坂道や芝生を取り入れて筋繊維を刺激すると、代謝が戻りやすくなります。
タンパク質と運動で、燃える体を作ります
良質なタンパク質で、筋繊維を守ります
必須アミノ酸を十分に含む肉や魚が主原料のフードは、筋合成を助けます。シニア期は吸収効率が落ちるため、タンパク質量を約2割高めた配合や、加水分解タンパク(小さく分けて消化しやすくしたタンパク)を活用すると、体に負担をかけにくいです。腎臓や肝臓の状態に合わせ、獣医師と調整しましょう。
有酸素と軽い筋トレの相乗効果をねらいます
ロングウォーキングやゆっくりしたジョギングは、脂肪燃焼と心肺機能の向上に役立ちます。前足を低いステップに乗せる体幹トレーニングや、段差の昇降など、家庭でも安全に取り組める運動を組み合わせます。運動後30分以内に、タンパク質を含む少量のおやつを与えると、回復が早まり、筋合成も進みやすいです。
体重管理で守るべき「からだの要」を、もう一度整理します
心臓と呼吸を守るための、負担の最小化です
脂肪が増えると、心拍は上がりやすくなります
体脂肪が増えると血管の距離が伸び、心臓は強く、速く働かざるを得ません。安静時の心拍が高めに続くと、心筋は疲れやすくなります。階段や散歩で息切れが早くなる、舌が紫がかるなどの変化は、負荷の合図です。短頭種は気道が狭く、わずかな増量でも苦しくなりやすい点に注意が必要です。
慢性的な低酸素は、眠りと体温にも影響します
腹部の脂肪が横隔膜を押し上げると、胸腔が狭くなり、睡眠中に呼吸が浅くなります。起床後もぼんやりして動きたがらない場合は、無呼吸の疑いがあります。犬は汗腺が少なく、パンティング(舌で熱を逃がすしくみ)で体温を下げますが、呼吸量が不足すると熱がこもりやすく、熱中症リスクが上がります。
関節と糖代謝を守り、動ける毎日をつくります
体重1キログラム増で、膝の負荷は数倍に跳ね上がります
階段の上りでは、膝関節に体重の数倍の力がかかります。小型犬でも、わずかな増量が軟骨の摩耗を早め、関節炎や歩行時の痛みにつながります。脊椎の負担も増え、椎間板ヘルニアのリスクが上がるため、足取りが急に変わったら、早めの受診が安心です。
脂肪細胞は、糖代謝を乱しやすい物質を出します
脂肪細胞から分泌されるサイトカイン(炎症を促す物質)は、インスリンの働きを邪魔します。結果として血糖が上がり、膵臓に負担がかかります。水をたくさん飲む、トイレが急に多い、食欲はあるのに体重が減るといった変化は、受診の合図です。
今日からできる運用ルールで、継続を現実にします
適正体重を知り、毎日チェックします
腰のくびれと肋骨の触れ具合を、朝の習慣にします
見た目で腰のくびれがあるか、軽く触れて肋骨が分かるかを確認します。体重計には定期的に乗せ、記録を残します。小型犬では200グラムの増加でも、体への負担は無視できません。
体重だけでなく、筋肉量の維持を意識します
緩やかな坂道を加えた散歩や、遊びの中のダッシュで、筋肉への刺激を習慣化します。筋肉が保てると、代謝が上がり、脂肪がつきにくくなります。
食事コントロールは、量と質で整えます
間食は、1日の摂取エネルギーの10%以内に抑えます
キッチンスケールで正確に計量し、過剰摂取を防ぎます。主食は高タンパク低脂肪の配合に切り替えると、満足感を保ちながら、無理なく絞れます。
食事回数を2〜3回に分け、血糖の上下を緩やかにします
1日分を小分けにすると、インスリンの負担が軽くなります。早食い防止皿や、フードを探すパズルを使えば、満腹感が高まり、ストレスも減ります。
獣医師との連携で、見落としをなくします
血液検査で、代謝の異常を早めに拾います
見た目が元気でも、肝臓や膵臓の数値が悪化していることがあります。年1回の健康診断に血液化学検査を加えると、糖尿病や脂質異常症の早期発見につながります。
関節の可動域と筋バランスを、定期的に確認します
触診で痛みや違和感をチェックし、必要に応じて画像検査を行います。早期なら、痛みのコントロールと運動機能の維持がしやすく、生活の質を落とさずに進められます。
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体重管理フードで迷ったときに、選び方と進め方を整理できるページ
参考文献
WSAVA Global Nutrition Committee, Body Condition Score Dog. https://wsava.org/wp-content/uploads/2020/01/Body-Condition-Score-Dog.pdf
American Animal Hospital Association, Weight Management Guidelines for Dogs and Cats. https://www.aaha.org/your-pet/pet-owner-education/ask-aaha/weight-management/
Pegram C, et al. Frequency, breed predisposition and demographic risk factors for overweight status in dogs in the UK. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/pdf/10.1111/jsap.13325
Summers JF, et al. Health-related welfare prioritisation of canine disorders using VetCompass data. https://bmcvetres.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12917-019-1902-0
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